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『自由の社会学』

橋本努著・NTT出版・201012

 

目次


 

はじめに

 

第1章 自由な社会はいかにして可能か?  自由の社会理論

1.積極的自由と消極的自由

2.自由の根本問題

2−1.凡俗な自由と洗練された価値の逆説

     2−2.解放とアパシー(無気力)の逆説

3.実質的な自由

     3−1.自由と不自由を天秤にかける

     3−2.積極的自由の構想力へ向けて

     3−3.因果決定論と温情主義の欠陥

4.自由社会の三つの原理

     4−1.「卓越(誇り)」原理

     4−2.「生成変化」原理

     4−3.「分化」原理

 

第2章 虐げられた者への救済  「卓越(誇り)」原理 その1

1.「べてるの家」にて考える

2.二風谷ダム問題を考える

3.アイヌ共有財産問題を考える

4.売春業のライセンス化を考える

 

第3章 崇高なる魂への支援  「卓越(誇り)」原理 その2

   1.境界人を救う自由主義国家

   2.「ひびきの村」にて響き合う

   3.たくましき個人主義とは

   4.死ぬ権利としての自由

   5.自由自殺法を考える

 

第4章 自由を生きる意味  「卓越(誇り)」原理 その3

   1.自由を放棄する自由?

   2.教育基本法の改定問題

   3.自由という希望の学園

   4.小さな政府の経済倫理

5.構想力の論理としての自由主義

 

第5章 偶有性からの出発  「生成変化」原理 その1

   1.インターネット利用の洞穴化を考える

   2.新自由主義の教育改革

   3.フランスのスカーフ論争を考える

   4.表現の自由か、知的財産権か

   5.「アーキテクチャー」批判としての自由

 

第6章 経済的誘因の構築  「生成変化」原理 その2

   1.ライブドア事件を読む

   2.一罰百戒の倫理的資本主義

   3.戦争の民営化を考える

   4.ベーシック・インカムを考える

   5.商業を通じた文化的成熟

 

第7章 人工市場の導入  「生成変化」原理 その3

   1.道路料金の価格メカニズム

   2.民主主義に市場メカニズムを導入できるか

   3.臓器は誰のものか

   4.身体は誰のものか

 

第8章 分散統治の術  「分化」原理 その1

   1.大阪市職員厚遇問題を考える

   2.社会保険庁問題を考える

   3.大規模林道は必要か

   4.大組織の分社化は可能か

 

第9章 分散統治の補完術  「分化」原理 その2

   1.「みんなぼっち」の自由

   2.西友元町事件を考える

   3.ムハンマドの風刺画問題

   4.9.11事件以後の不自由社会

 

第10章 創造の核になる  「分化」原理 その3

   1.世の中、選択肢が多すぎる

   2.万能感としての自由

   3.いじめ問題を考える

   4.自由の遺伝子があれば

   5.創造階級という自由人

 

おわりに 結論

あとがき